夕凪なくもさんの既刊「if」のサンプルとインタビューが「月刊群雛 (GunSu) 2014年03月号」に掲載! #群雛

2014年2月21日

[作品情報&著者情報] 月刊群雛 夕凪なくも


posted by 鷹野 凌

「月刊群雛 (GunSu) 2014年03月号」表まわり

「月刊群雛 (GunSu) 2014年03月号」には、夕凪なくもさんの既刊「if」のサンプルが掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? インタビューの一部を公開します。






◆Twitter:
https://twitter.com/sazamekunami1
◆Amazon著者ページ:
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00G7DPSDS/


この作品の内容を簡単に紹介して下さい


 主人公の「僕」には、今でも後悔していることがあります。学生時代、どうして後輩の奈津菜を抱いておかなかったのだろうと。ささやかな後悔ですが、現在恵まれない環境にいる「僕」にとっては重大なことです。あの過去が変わっていれば、今も変わっていたかもしれないのに……「僕」にはそう思えてならないのです。「僕」は娘のあゆみの喘息のために立ち寄った総合病院で、夢を操作する装置「ブレイン・ストリーミング」と出会います。「僕」は迷わず装置の被験者になることを選び、夢の中でもいいから過去を変えてみて欲しいと研究者に懇願します。どうもその辺りから、研究者の策略にすでにハマっていたようです。「僕」には現実と夢の区別がつかなくなり……そこから二転三転する物語をお楽しみください。


この作品を書いたきっかけを教えて下さい


 私(なくも)自身、不思議な夢をよく見ます。見た夢はすぐ忘れてしまうので、夢日記を付けているほどです。朝起きたらすぐにPCを起動させ、ワードにだだだっと文字を打ち込むのです。それくらい私にとっては夢に多大な興味があります。……とここまで書いて、さらに本作『if』をお読みになった方は、「ははあ」と思い当たる節があると思います。そうです、私のこの夢に対する飽くなき興味は、総合病院の神経生理学研究室の研究者、加藤渚の興味そのものなのです。この私の夢に対する興味から想像上の加藤渚を作り上げ、そこから話を膨らませて二転三転する物語が作れないか……と考えたのが、本作です。私はこのように作中の誰かに自分自身を投影することが、よくあります。私の他の作品をお読みになってくださった方は、Twitterでの私のツイートと作品を読み比べ、ほくそ笑んでみてください(笑)。


夕凪なくもさんの既刊サンプルが掲載されている「月刊群雛 (GunSu) 2014年03月号」は、好評発売中です。